ブルーベリー品種図鑑

140品種を系統別に紹介 セボンマルシェ ↗

ブルーベリーの受粉樹の相性と選び方

受粉樹とは、実をとりたい品種のそばに植える「花粉を渡すための別品種」のことです。ブルーベリーは同じ品種の花粉だけでは実がつきにくく、別品種の花粉で受粉すると、実つき・粒の大きさ・収量が良くなります。

相性の良い受粉樹の条件は、同じ系統であることと開花期が重なることの2つです。このページでは、その考え方と、当図鑑の各品種ページに記載した推奨受粉樹の一覧をまとめました。

よく調べられている品種: ネルソン/パトリオット/レガシー/ノースランド/ミスティ/ブリジッタ/ブルークロップ/チャンドラー/オニール/デューク

受粉樹とは・なぜ必要なのか

ブルーベリーには、自分の花粉では受精しにくい自家不和合性という性質があります。程度は系統や品種によって大きく違い、ほとんど実がつかない品種もあれば、1本でも十分に実をつける品種もあります。それでも、当図鑑で受粉について記載のある品種のほとんどで、別品種と混植して他家受粉させると、着果・果実の大きさ・収量が向上すると書かれています。

各品種ページに記載した例を挙げます。

ブルーベリーの自家不和合性は、1909年、米国農務省の植物学者 F.V. Coville がブルックスの自家受粉実験で結実不良を確認したことから知られるようになりました。これが、いまの「複数品種を混植する」栽培方法の出発点になっています。

受粉樹選びの基本ルール

系統ごとの自家結実性の傾向

当図鑑の各品種ページの記載を系統ごとにまとめると、次のとおりです。

系統自家結実性の傾向1本で実がなるか
ラビットアイ系Rabbiteye自家不和合性が強い品種が多い多くは十分に実がつかない。同じラビットアイ系の別品種を2品種以上混植することが必須。センチュリオン・ヤドキン・オンスローのように自家結実性ありとされる品種もあるが、これらも混植で結実・果実サイズが向上する
ノーザンハイブッシュ系Northern Highbush部分的な自家結実性を持つ品種が多い一応実はつくが、混植で着果・果実サイズ・収量が向上。オリンピアのように自家結実性が低く、単植ではほとんど実がつかない品種もある
ハーフハイブッシュ系Half-high部分的な自家結実性を持つ品種が多い一応実はつくが混植を推奨。トップハットは自家結実性が高く1株でも結実する
サザンハイブッシュ系Southern Highbush部分的〜中程度の品種が多い一応実はつくが混植を推奨。サンシャインブルーは自家結実性が高く1本でも栽培できる数少ない品種

組み合わせの5つのルール

  1. 同じ系統どうしで組み合わせる。ラビットアイにはラビットアイ、ハイブッシュにはハイブッシュが基本です(系統をまたぐ場合の注意は後述)。
  2. 開花期が重なる品種を選ぶ。受粉樹の条件で最も重要なのがこれです。たとえば早生のアーリーブルーと中晩生のエリオットだけの組み合わせは推奨されず、極晩生のオーロラには晩生の受粉樹が必要です。ラビットアイ系でも、晩咲きのアラパハと極早咲きのクライマックスは開花期が7〜10日ずれます。
  3. 2品種以上、できれば3品種以上を植える。クライマックスのページでは最低2品種・できれば3品種以上の混植が推奨され、ネルソンのページでは3品種以上の組み合わせで収量が安定するとされています。ベッキーブルーでは、3株以上で2品種以上を6〜8フィート(約1.8〜2.4m)程度の間隔で植えるのが理想とされています。
  4. 相性の悪い組み合わせを避ける。アリスブルーとベッキーブルーには交雑不和合性があり、近くに植えると両方とも着果不良になるとされます。開花期が合っていても実がつかない例外です。
  5. 受粉を担う虫が来る環境にする。ブルーベリーの受粉はミツバチやマルハナバチなどの訪花昆虫が担います。花を震わせて花粉を出す振動授粉をするマルハナバチが有効とされます。早春に咲くサザンハイブッシュ系の早生品種(シャープブルー・フローダブルーなど)では、開花時期に受粉昆虫の活動が追いつかないことが課題に挙げられています。

品種別:推奨受粉樹の一覧

当図鑑の各品種ページの「受粉相性」欄などに記載した内容を、系統ごとにまとめました。品種名をクリックすると詳細ページへ移動します。推奨受粉樹のうちリンクのないものは、当図鑑に未収録の品種です。挙げた品種は例であり、開花期が重なる同じ系統の別品種であれば受粉樹の候補になります。

ノーザンハイブッシュ系

品種名自家結実性図鑑に記載の推奨受粉樹
ブルークロップBluecrop部分的にありブルーレイ、アーリーブルー、デューク、パトリオット、チャンドラー、ジャージー
他品種と混植すると着果率・果実サイズ・収量が向上
デュークDukeありスパルタン、ブルークロップ、アイバンホー、アーリーブルー、レガシー、パトリオット
他品種との交配で果実サイズ・収量が増し、成熟もやや早まるとの報告
ネルソンNelson弱い〜部分的ブルークロップ、アーリーブルー、バークレー、パトリオット、デューク、ブルージェイ、スパルタン
3品種以上の組み合わせで収量が安定。ネルソン自身も他品種の受粉樹に向く
パトリオットPatriot部分的(結実率は低め)ブルークロップ、アーリーブルー、スパルタン、ジャージー、ノースランド
ブルークロップが最も一般的な組み合わせ
レガシーLegacy弱めながらありブルークロップ、リバティ、デューク、ジャージー、ヌイ、レカ、Elizabeth
暖地ではサザンハイブッシュ系(オニール等)とも受粉相性があるとされる
ブリジッタBrigitta部分的にありブルークロップ、デューク、ジャージー、レガシー、エリオット、リバティ、オーロラ、ノースランド
ブルークロップが最も広く推奨される標準的な組み合わせ
チャンドラーChandler部分的にありブルークロップ、ジャージー、エリオット、パトリオット
最低2本以上の混植を推奨
オーロラAuroraあり(部分的)エリオット、リバティ、ブリジッタ、ネルソン
極晩生で開花も遅い。早生品種は開花がずれるため不向き
アトランティックAtlantic部分的にありブルークロップ、バークレー、ジャージー
単独でも結実するが、混植で果実サイズ・収量が向上
バークレーBerkeleyありブルークロップ、コビル、ハーバート、アーリーブルー、ブルーレイ、コリンズ
混植で着粒・果実サイズ・収量が向上
ブルーゴールドBluegold部分的にありブルークロップ、パトリオット、デューク、ブルージェイ、ジャージー、レガシー、ヌイ、ウェイマス
国内では「自家結実性なし/弱い」と表記する業者もある
ブルージェイBluejay部分的にありブルークロップ、ブルーレイ
混植で収量と果実の均一性が向上
ブルエッタBluetta部分的にありアーリーブルー、デューク、パトリオット、ブルークロップ、スパルタン、コリンズ、ノースランド
アーリーブルーが最も推奨(開花・収穫期が一致)
カリプソCalypso中程度ドレイパー、リバティ、ブルークロップ、レガシー、エリオット、オーロラ
2品種以上の混植が望ましい
カラズチョイスCara's Choice限定的ブルークロップ、デューク、ブルージェイ、ブルーレイ、パトリオット、チャンドラー、レガシー、オーロラ
苗木業者による案内。公的な研究データは確認できず
コリンズCollins弱めブルークロップ、アーリーブルー
同期開花のノーザンハイブッシュが適する
コビルCoville部分的にありハーバート、バークレー、ブルークロップ、レイトブルー
開花期の重なる中生〜晩生品種と混植
ドレイパーDraper部分的にありブルークロップ、リバティ、デューク、スパルタン
最低2本以上の混植を推奨
アーリーブルーEarliblue部分的(受粉樹は事実上必須)ブルークロップ、デューク、パトリオット、ブルーレイ、スパルタン、ウェイマス
ブルークロップが定番。中晩生(エリオット等)だけとの組み合わせは推奨されない
エコタEchota弱いブルージェイ、サンライズ、トロ、ディキシー
国内苗木業者の記載
エリオットElliott部分的にありブルークロップ、ブリジッタ、リバティ、オーロラ、レガシー
晩生〜極晩生どうしの組み合わせが有効
ハーディーブルーHardyblue半自家結実性ブルークロップ、パトリオット、デューク、ジャージー、ブルージェイ、アーリーブルー
ブルークロップが最も一般的
ハーバートHerbert記載なしジャージー、チャンドラー
ホートブルー・プチHortblue Petiteありヌイ
ヌイのような大果品種の花粉で果実が大きくなるとの論文報告
ホートブルー・ポピンズHortblue Poppinsありブルークロップ、デューク、ヌイ、レカ
ジャージーJersey部分的にありブルークロップ、ブルーレイ、バークレー、コビル、Darrow、エリオット、ヌイ、レガシー
レイトブルーLateblue弱いブルークロップ、コビル、ハーバート、エリオット、ブリジッタ、リバティ、オーロラ、レガシー
リバティLibertyありエリオット、オーロラ、ドレイパー、ブルークロップ
花の構造により受粉効率に制約があるとの指摘あり
ヌイNui他家受粉が必須(または強く推奨)ブルークロップ、Blue Joy、ディキシー、デューク、Puru、レカ
ヌイ自身も大果の花粉親として利用される
オリンピアOlympia低い(単植では結実が極めて少ない)チャンドラー
チャンドラーが相互受粉樹として明示的に推奨される
ラズRazz部分的にありブルークロップ、ブルーレイ、デューク、パトリオット
レカReka弱〜部分的ブルークロップ、アーリーブルー、デューク
シエラSierra部分的(弱い)ブルークロップ、アーリーブルー、ブルーレイ
スパルタンSpartan部分的にありブルークロップ、パトリオット
スタンレーStanley部分的(弱め)ブルークロップ、ブルーレイ、デューク
サンライズSunrise限定的(弱い)デューク、ブルエッタ、アーリーブルー、パトリオット
受粉樹候補としての記載。公式の相性データは不明
スイートハートSweetheart部分的にありデューク、ハンナズチョイス
米国では自家結実性あり、国内では「弱い」と紹介され評価が分かれる
トロToro部分的にありブルージェイ、サンライズ、ブルークロップ、デューク、パトリオット、アーリーブルー
国内資料では「自家結実性は弱い」
ウェイマスWeymouthありジャージー、アーリーブルー、レガシー、ヌイ、ブルークロップ
おおつぶ星 系列Ootsububoshi 他品種により異なるおおつぶ星・あまつぶ星・はやばや星の3品種混植、レイトブルー、デューク、スパルタン
はやばや星は自家和合性が低く混植が必要と明記されている
ブルーリボンBlue Ribbon良好(自家受粉で約86%結実)特定の品種の指定なし(開花期が重なる同系統の別品種との混植を推奨)
カーゴCargo高い(自家受粉花の約90%が成熟果に)特定の品種の指定なし(開花期が重なる同系統の別品種との混植を推奨)
ハンナズチョイスHannah's Choice部分的にあり特定の品種の指定なし(開花期が重なる同系統の別品種との混植を推奨)
公式資料に推奨受粉樹の具体的な指定なし
アイバンホーIvanhoeあり特定の品種の指定なし(開花期が重なる同系統の別品種との混植を推奨)
ルーベルRubelあり特定の品種の指定なし(開花期が重なる同系統の別品種との混植を推奨)

ハーフハイブッシュ系

品種名自家結実性図鑑に記載の推奨受粉樹
ノースランドNorthland部分的(単植では結実数・粒径とも劣る)ブルークロップ、バークレー、パトリオット、デューク、ブルーゴールド、ポラリス、チペワ、セントクラウド、ディキシー
ノーザンハイブッシュ・ハーフハイの異品種を1本以上混植
チペワChippewa部分的にありポラリス、ノースランド、セントクラウド、ノースブルー
同年代の姉妹品種ポラリスとの相性が特に良いとされる
ポラリスPolaris部分的(乏しいとの評価も)チペワ、ノースブルー、ノースカイ、ノースカントリー、セントクラウド、パトリオット
チペワとの組み合わせが最も推奨される一つ
ノースブルーNorthblue部分的にありポラリス、チペワ、ノースカントリー、ノースカイ、セントクラウド
ノースカイNorthsky部分的にありノースブルー、ノースカントリー、セントクラウド、ポラリス、チペワ
セントクラウドSt. Cloud資料により評価が分かれるポラリス、ノースカントリー、ノースカイ、ノースブルー、チペワ、フレンドシップ
ノースブルーが最も広く推奨される
フレンドシップFriendship部分的にありノースブルー
専用の受粉樹リストはノースブルーの推奨のみ確認
トップハットTop Hat高い(1株でも結実)ノースブルー、ノースカイ、ノースカントリー
受粉樹は必須ではないが、近くに植えると着果・果粒サイズが向上

サザンハイブッシュ系

品種名自家結実性図鑑に記載の推奨受粉樹
ミスティMisty弱いオニール、サンシャインブルー、ブラッデン
ミスティ自身も他のサザンハイブッシュの良い受粉樹になる
オニールO'Neal部分的(弱い)ミスティ、ビロキシ、Jubilee、スター、エメラルド、サンシャインブルー、シャープブルー
シャープブルーSharpblue部分的にありミスティ、オニール、エメラルド、ジュエル、スター
ミツバチ媒介の他家受粉で大粒果の比率が上がったとの研究報告
ビロキシBiloxiありスター、エメラルド、ジュエル、ミスティ、シャープブルー、オニール
エイボンブルーAvonblueありシャープブルー、フローダブルー、ミスティ、オニール
具体的な公式推奨組み合わせは不明
カメリアCamellia中程度スター、Palmetto、オニール、スージーブルー
ケープフィアCape Fear部分的にありオニール、ミスティ、シャープブルー、スター
クーパーCooper弱〜中程度ミスティ、ブラッデン、ガルフコースト、ジョージアジェム
エメラルドEmerald中程度(自家受粉の収量は他家受粉の約半分)Magnus、オプティマス、Arcadia、Chickadee、ケストレル、ジュエル、スター、ウィンザー
エメラルド自身も花粉提供側として優秀
ジュエルJewel部分的にありエメラルド、スター、スプリングハイ、Millennia
エメラルドとのペアが標準
ファージングFarthing部分的に自家不和合とされる(自家受粉の結実率は高い)エメラルド、スター、ウィンザー、ジュエル、スプリングハイ、Primadonna
他家受粉による熟期の早まりが見られない品種と報告
フローダブルーFlordablue弱いシャープブルー、アーレン、ビロキシ、ダップリン、ジョージアジェム、マグノリア、パールリバー、サミット
リリース当初はシャープブルーとの交互列植えが推奨された
ガルフコーストGulf Coast部分的にありミスティ、シャープブルー、ビロキシ、ブラッデン、ケープフィア
マグノリアMagnolia部分的にありパールリバー、Jubilee、ビロキシ、アイレン
ニューハノーバーNew Hanoverありオニール、スター、レガシー、サンプソン、シャープブルー、ミスティ
オニールが最も推奨(花粉親で開花期が一致)
オザークブルーOzarkblueありオニール
開花期の重なるノーザンハイブッシュとの混植でも着果数・果実サイズが向上するとの指摘
パールリバーPearl River弱い(混植が必須)アーレン、ビロキシ、フローダブルー
レベルRebel中程度スター、オニール、Palmetto、エメラルド、Georgia Dawn、スージーブルー
リヴェイルReveilleありミスティ、ブラッデン、ガルフコースト、オニール
サンプソンSampson弱めミスティ、ブラッデン、ガルフコースト、ケープフィア、クーパー、リヴェイル
スノーチェイサーSnowchaser中〜低ベンチュラ、エメラルド、ウィンザー
開花が極端に早いため、受粉樹も極早生・極低チル品種から選ぶ
ベンチュラVentura自家受粉でも結実スノーチェイサー
スノーチェイサーの最良の受粉相手とされる
スプリングハイSpringhigh比較的良好スノーチェイサー、ケストレル
スターStar部分的にありエメラルド、ジュエル、オニール、ミスティ
スージーブルーSuziblue部分的にありレベル、スター、カメリア、Palmetto、Southern Splendour
他家受粉で果実が大きくなり成熟が早まるとの報告
ウィンザーWindsorあり(自家受粉で約72%)エメラルド、ジュエル、スター、スプリングハイ、ファージング
他家受粉で果実の成熟が早まる
アバンティAvanti不明Arcadia、Endura、オプティマス、Sentinel
開花期が重なる品種としての記載
ケストレルKestrel不明Keecrisp、Patrecia、San Joaquin、Vireo、Arcadia、Chickadee
開花期が重なる品種としての記載
アトラスAtlas高い(自家受粉で81.2%結実)特定の品種の指定なし(開花期が重なる同系統の別品種との混植を推奨)
果実サイズを最大にするには他家受粉を推奨
オプティマスOptimus低〜中特定の品種の指定なし(開花期が重なる同系統の別品種との混植を推奨)
スイートクリスプSweetcrisp限定的特定の品種の指定なし(開花期が重なる同系統の別品種との混植を推奨)

ラビットアイ系

品種名自家結実性図鑑に記載の推奨受粉樹
ティフブルーTifblue自家不和合性が強いブライトウェル、パウダーブルー、クライマックス、プレミア、ブライトブルー
パウダーブルーPowderblue低い(他家受粉が必須)ティフブルー、ブライトウェル、プレミア、クライマックス、アラパハ、オクロコニー
ティフブルーが最も推奨される定番
ブライトウェルBrightwell部分的にありパウダーブルー、クライマックス、プレミア、ティフブルー、Austin、アラパハ、ヴァーノン
クライマックスClimax自家不和合性プレミア、ティフブルー、パウダーブルー、ブライトウェル、Austin、コロンバス
最低2品種、できれば3品種以上の混植を推奨
ホームベルHomebell弱いティフブルー、パウダーブルー、ウッダード、ブライトウェル、プレミア
ティフブルーが第一推奨
ウッダードWoodard低い(他家受粉が必須)クライマックス、プレミア、ブライトウェル、ベッキーブルー、アラパハ、ヴァーノン、ティフブルー、ホームベル
プレミアPremier自家不和合性クライマックス、ブライトウェル、ティフブルー、パウダーブルー、Austin、アラパハ、モンゴメリー
クライマックスとの相性が特に良いとされる
ヴァーノンVernon自家不和合性が強いアラパハ、クライマックス、プレミア、ブライトウェル
アラパハが最も推奨される組み合わせ
アラパハAlapaha部分的にあり(実用上は他家受粉が望ましい)ヴァーノン、ブライトウェル、タイタン、オクロコニー、パウダーブルー
晩咲きのため、極早咲きのクライマックスとは開花期が7〜10日ずれる
タイタンTitan不完全(他家受粉が必須)ヴァーノン、クルーワー、ブライトウェル、プレミア
最低2〜3品種の混植を推奨
クルーワーKrewer低いタイタン、ヴァーノン、アラパハ、ブライトウェル、クライマックス、プレミア、パウダーブルー
タイタンが最良(兄弟品種で開花期が一致)
アリスブルーAliceblue自家不和合性が強いクライマックス、ボニータ、ブライトウェル、ブルーシャワー
ベッキーブルーとは交雑不和合性があり、組み合わせると着果不良になるとされる
ベッキーブルーBecky Blue自家不和合性クライマックス、ボニータ、ブライトウェル、ウッダード、アラパハ
クライマックスとの組み合わせが標準。アリスブルーとの組み合わせは避けるべきとの記載あり(アリスブルーのページ)
ボニータBonita自家不和合性が強いクライマックス、ベッキーブルー、ウッダード
クライマックスが最有力
ボールドウィンBaldwin弱い(他家受粉が必須)ブライトウェル、パウダーブルー、センチュリオン、デライト、オクロコニー、ティフブルー
ブライトブルーBriteblueほぼ自家不和合性ティフブルー、ブライトウェル、パウダーブルー、デライト、グロリア、クライマックス
センチュリオンCenturionありボールドウィン、デライト
他のラビットアイと混植すると着果・果実肥大が向上
チョイスChoice自家不和合性クライマックス、Windy
コロンバスColumbus他家受粉が必須オンスロー、デソト、ティフブルー、ウッダード、ボールドウィン
開花がやや遅く、早生〜中生品種とは花期がずれることがある
デライトDelite弱い(実用上は他家受粉が必須)ブライトウェル、パウダーブルー、ティフブルー、クライマックス、オクロコニー、Chaucer
ガーデンブルーGarden Blueやや自家結実性ありティフブルー、ブライトウェル、パウダーブルー、クライマックス、プレミア
モンゴメリーMontgomery自家不和合性プレミア、ティフブルー、ブライトウェル、パウダーブルー、クライマックス、デライト、ホームベル、ウッダード、グロリア
オクロコニーOchlockonee自家不和合性ブライトウェル、パウダーブルー
オンスローOnslowあり(国内では他家受粉が必須との記載も)コロンバス、デソト、アラパハ、ブライトウェル、ティフブルー
ヤドキンYadkinありブライトウェル、パウダーブルー、ティフブルー、オンスロー、コロンバス
国内では「単独結実はやや弱い」との記載あり
ブルージェムBluegem自家不和合性ウッダード
公表時の記事でウッダードとの混植を推奨
アイラIraあり(ノースカロライナ州内での評価)特定の品種の指定なし(開花期が重なる同系統の別品種との混植を推奨)

ピンク色ノベルティ/半矮性

品種名自家結実性図鑑に記載の推奨受粉樹
サンシャインブルーSunshine Blue高い(1本でも結実)オニール、シャープブルー、ミスティ、ビロキシ、Bountiful Blue、Hello Darlin'、ケープフィア
極早咲きの他品種を混植すると収量・果実品質が向上
ピンクレモネードPink Lemonade弱〜中程度ブライトウェル、ボニータ、プレミア
ラビットアイ系との混植が最も効果的(半分がラビットアイ由来)
ピンクサファイアPink Sapphireあり特定の品種の指定なし(開花期が重なる同系統の別品種との混植を推奨)

図鑑に記載のある定番の組み合わせ

互いに受粉樹になる組み合わせとして、各品種ページで特に名前が挙がっているものです。

組み合わせ記載内容
タイタン + クルーワー兄弟品種で開花期が一致。ヴァーノンを加えた3品種混植の推奨例もある
ヴァーノン + アラパハヴァーノンにとって最も推奨される組み合わせ
クライマックス + ベッキーブルー + ボニータフロリダ大学のガイドが推奨する早生ラビットアイの組み合わせ
ティフブルー + ホームベル開花期・収穫期が近く、国内ではセット販売が定番
ジュエル + エメラルドフロリダの商業園で標準のペア
スノーチェイサー + ベンチュラ極早生どうし。収穫期もリレーできる
ポラリス + チペワ同年リリースの姉妹的品種で、相互受粉樹として組み合わされることが多い
オリンピア + チャンドラーチャンドラーがオリンピアの相互受粉樹として明示的に推奨される
オーロラ + エリオット極晩生どうし。オーロラはブリジッタ×エリオットの交配でもある
おおつぶ星・あまつぶ星・はやばや星群馬県育成の3品種。群馬県利根沼田地域では3品種ともほぼ同時期に開花し、混植で相互受粉が可能

系統をまたぐ組み合わせの注意

冬の低温要求量(チルアワー)が違う品種どうしは開花期がずれやすく、受粉樹として機能しないことがあります。チルアワーは系統ごとに大きく違うため、詳しくはチルアワー(低温要求時間)とはをご覧ください。

品種を選ぶときの考え方

  1. まず、土地の冬の寒さに合う系統を決める。寒冷地はノーザンハイブッシュ系・ハーフハイブッシュ系、温暖地はラビットアイ系やサザンハイブッシュ系が中心になります。目安はチルアワーの解説ページにまとめています。
  2. 主力にしたい品種を決め、その品種ページの「受粉相性」を見る。推奨受粉樹のなかから、入手しやすく、自分でも食べたい品種を選ぶのが現実的です。
  3. 受粉樹も「収穫したい品種」として選ぶ。開花期が重なっていれば、収穫期が少しずれる組み合わせでも受粉には問題ありません。たとえばネルソンはブルークロップより遅く熟すため、組み合わせると収穫期をリレーできます。スノーチェイサーとベンチュラも収穫期がリレーできる組み合わせです。
  4. 1本しか植えられない場合は、自家結実性が高い品種を選ぶ。サンシャインブルーやトップハットは1本でも実をつけ、ベランダなど他品種を並べにくい場所でも収穫できます。ただしこれらも、他品種を近くに植えると収量・果実品質が向上します。
  5. ラビットアイ系を選ぶなら、最初から2品種以上を計画する。1本だけ植えても十分に実がつかない品種が多いためです。

情報を読むときの注意

この図鑑について

ここに載せた内容は、当図鑑の各品種ページに記載した受粉相性・自家結実性の情報を集約したものです。出典は各育成機関・大学・苗木業者の公開情報で、個別の出典は各品種ページの参考情報源に記載しています。

作成・編集は、群馬県高崎市倉賀野でブルーベリーを栽培しているセボンマルシェです。自分たちの畑の品種選びのために調べた内容を、そのまま公開しています。

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